低用量ピルと消退出血について

低用量ピルを使用すると発生することのある消退出血とは、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの分泌が何らかの理由により減少することにより、子宮内膜が剥がれ出血することです。子宮の内側は、子宮内膜で覆われています。月経周期にあわせて2つの女性ホルモンが作用することで、厚くなったり、剥がれたりを繰り返しています。毎月発生する月経も子宮内膜が剥がれて起こる出血のため、消退出血の1種です。ただし、自然に起こる月経と区別するために低用量ピルの服用により人為的に起こる出血を消退出血を呼ぶ場合があります。
消退出血は、女性ホルモンが減少したときに発生します。低用量ピルを服用している場合には、休薬期間に入って2日から5日後に消退出血が起こり、一般的には、月経に近い出血量があります。ただし、低用量ピルを服用している間は、子宮内膜がうすくなるため、期間と出血量が服用前より軽くなり、生理通も軽減されます。
月経時以外であれば、排卵期に起こる排卵出血の場合もあります。原因は、排卵時に一時的にエストロゲンが減少することで子宮内膜が少し剥がれてしまうからです。この場合は、おりもの程度の量で2日から3日程度でとまります。
ただし、月経や排卵直前以外の時期の出血は、消退出血ではなく、不正出血になります。この場合は、なんらかの病気が原因により出血している可能性があります。そのため、早めに婦人科や産婦人科を受診する必要があります。不正出血かどうかを見極めるためには、基礎体温が有効です。日ごろから基礎体温を測っておくことで、排卵日を把握することができます。生理周期を把握することができれば、消退出血か不正出血かの違いがわかりやすくなります。